睡眠について~その⑩~
睡眠について色々自分の考えを書いてきたが、一応今回で最後になると思う。
しかし、自分にとって質の高い睡眠をとるという事は一生のテーマになっていくと思うので、また新しい情報を得たり、発見があった場合、その都度伝えていきたい。
そもそもなぜ自分が睡眠に興味を持ったかというと、健康な身体を作る事にも興味があったが不眠で悩んでいたというのが一番の理由である。
身の回りにも『寝つきが悪い』『よく眠れない』という人が結構いたし、今現在も多いような気がする。
こういった悩みの原因というのは精神的な面に影響することが多い。
自分の事で言うと学生時代、勉強が追い付かずテスト前になると不安で寝れないことが多かった。
特に卒業試験、国家試験の直前というのは、いくら勉強しても落ち着かないので寝れない。かと言って次の日の仕事にも影響があるので、寝ないわけにはいかない。
布団の中でもやもやしている間に時間は経っていく。結局、眠いのを我慢しながら朝仕事に行く。という日々が続いた。。。
最終的に卒業でき、国家試験も受かったので良かったが、身体の面を考えるとかなりキツかったし負担をかけていた記憶がある。当時の自分は明らかに睡眠不足だった。
人間このような不安ごとがあったり精神的にまいっている状態でいる限り、
いくら今までブログで書いてきたことを実践してもなかなか熟睡するというのは難しいと思う。
人は覚醒状態でいる(起きている)限り、常にそういう不安ごとや悩みにさらされ、夜、布団に入ってからもなかなか頭から離れることはない。
これでは寝付くことも出来ないし、質の高い睡眠をとることも出来ない。
このように精神的な影響が明らかにあり、睡眠がうまく取れないという人は
まずそこから改善しなければならない。
「そんなことが出来たら苦労しねえんだよ」と言われてしまいそうだが本当にその通りで、
激動の日本を生き抜いている人それぞれに悩みや不安ごとがあって当然だしそのレベルもさまざまだ。
他人から見たら大したことない悩みでも本人にとっては重大な悩み。
国家レベルで物事が動くような政治的な悩み。将来の悩み。環境は汚染されてないか?という自然の悩み。
世の中悩みだらけだ。
万人に通用する『不安を解消する技術』なんてものがあったら教えて欲しいものだし、そんなものは存在しないと思う。
結局、自分の悩みは自分にしか分からないし。自分自身で解決するしかない。
ここからは、こういった悩みや不安ごとからどうやって脱出するか自分なりの考え方を書いていく。あくまで自分自身の感覚で書いていくのでこれを読んでくれた人に当てはまるかは分からないし、一つの意見や小僧のたわ言として聞いて欲しい。
まず、悩みや不安ごとがあるといったような精神状態の時は冷静でないことが多い。
紙とボールペンを用意する。その紙に、何が不安でどんな悩みがあって、どのような理由で寝付けないのかを細かく具体的に書いてみる。
大体書けたら、今度はその悩みを解決するためにどういう行動をとっていけば良いかを考えて、細かく書いていく。(自分で思いつかなかったら調べたり人に聞いたりする)
書いたことを基にして悩みを解決するために計画を立てて実行する。
こうやって紙に書き起こすことによって客観的に自分を見ることが出来る。
そうすると冷静になる。
冷静になると正しい判断、行動がとれるようになる。
場合によってはこの時点で「そんなに大した悩みじゃなかった」と自分で気づき、解消することもある。
仮に自分が当時の悩みであった『勉強』について例を挙げると、
~悩みの原因~
・普段の睡眠が少ないせいで記憶力が悪くなっている
・テストの結果を基に何が得意で何が不得意かを判断する
・暗記の仕方に問題は無いか?
・分からないことは積極的に先生に質問してその場で問題を解消できているか?
~解決するために~
・脳を休ませるためにも一日最低○○時間は睡眠をとる。
・不得意なものは基本をしっかり抑え、得意なものはより伸ばせるように具体的な勉強の計画を立てる
・効率の良い暗記の方法を人に聞いて実践してみる
・少しでも分からないところがあれば積極的に質問する。
という具合だろうか。
本当はもっと細かく具体的に書きたい。
とにかく紙に書くという作業がとても効果的なように思える。頭で考えていてはだめだ。
この紙に書くという方法は理由があり自分にも簡単に解決できる悩みで冷静になれていない時は効果的だが、世の中理由のない悩みというのが存在する。
つまり「なぜか分からないが不安でしょうがない」「精神的に不安定」といことだ。
はっきり言うと¨鬱¨のような症状だろうか。
こういう時はどうすればよいか?
職業柄、それらを使用している人たちを何人も見てきたが絶対に良い方向に向かうということは無い。
むしろハマればハマるほど躁鬱が激しくなり、病気になりやすくなり抜け出せなくなる。
何より目つきや表情がだんだん暗くなっていき皆、同じようになってしまう。
このような状態になってしまうと脱出するのは中々難しい。
程度の差はあれど、このような悩みを持っている人は少なくないと思う。
それは『心療内科』や『精神科』が一向に減らずむしろ増えていっているのが物語っている。
ただ、こういった症状は病院に行って治るものではない。中には改善する人もいるかもしれないが、ほとんどが改善しないだろう。特に薬を処方された瞬間に。
ではどうすれば解決するのか?
最初に『理由のない悩み』と書いたが、こういった悩みにも必ず『理由』があるはずで、
それを注意深く観察して自分や身の回りの人の協力で解決していくしかない。
仕事であったり、恋愛であったり、居住環境であったり、人付き合いであったり、まあ人間関係であることが多いようだが・・・
自分の場合、そういう時は徹底的に心身共に休む時間を作るようにしている。
とにかく休んで、気晴らしをしてリフレッシュする。
登山に行き、温泉に行き、マッサージを受け、映画を観て、バイクに乗り、おいしいものを食べに行き、香りの良いコーヒーを飲みながら読書をする。冬の時期はスノーボードをするのもいい。
社会と自分を一切切り離して、趣味に没頭する。
するとその時は嫌な事でも忘れることが出来る。
自分自身に何か悪い事が起きたとしてそれを抱え込んだままでいるより、こういう逃げ道や気晴らしみたいなものを持っておくというのも一つの手だと思う。
それでもダメな場合はどうすればよいか?
もうどんな手を尽くしても悩みが消えない。不安が消えない。
そんな時が来たら?
嫌な事、面倒な事を辞めてしまう。
仕事を辞める。恋愛することを辞める。日本に居ることを辞める(引っ越す)。嫌な友人関係は思い切って絶つ。
間違っても生きるのを辞めてはいけないのは言うまでもない。。。
そうすることで沢山の犠牲が出てくるだろうが、精神的にそこまで追い詰められた状態の時はそのままじっと耐えているより、まだ良いと思う。
そしたら今日、今この瞬間に生まれたつもりでまた人生を始めるのだ。
そこには『希望』しかない。悩みや不安など必要でなくなる。
睡眠というテーマから大分話が脱線してしまったが、何が言いたいのかというと
健康を保つということは心も健康でないといけないということだ。
心に何か問題が出た場合、心はひとそれぞれ違うので、自分なりの解決策を持っておく。それと、
周りの人もその異変に気が付いたら、丁寧に教えてあげて、いっしょに解決していくということも必要だろう。
良い睡眠をとるには、心も健康でないといけない。
自分も健康な身体を作るために心をもっと強くしていきたい。